ホテル・インソムニア
ことり姫
いつか片割れだった君へ
幸福なばらいろ
膝を抱えて海に沈んだ
このままプラネタリウム
うろこギターピック
水槽の中の世界
指先と嘘吐き
星色のキスをして
プレシャスオパールはひんやりおいしい
アイスクリーム系情事
ごめんなさいってゆってみる？
贋作と楽園
外はもう 明るいのです 生きる事 否定しながら 目覚めて行く朝
わがこひはしにたり《我が恋は死にたり》
"純粋性"批判論
お前がハルを殺したんだろ
あまくてあわくて泣いてしまうの
サファイアの透き通る光を君にあげる
エナメルと嘘
ダンスホールなんかじゃ終わらせない
遠景からの藍
それはとても幸福な
我らエメラルド
舌下（ぜっか）の嘘
薔薇の雫を飲み干そう
すりおろし満月、銀河のシロップを添えて
百合籠の中で
光よ、永久よ。
メルヘンキャンディ処方薬
みなもよなくな（水面よ泣くな）
願えば届くと思っていただろ？
骨子を数えよ罪の数
楽園とリップ（Heavenly trip）
あげないって、言ったのに。
いま再びの、祈り
朝焼けの赤で燃やし尽くして
砕けた方が美しかった
オーロラ小物雑貨店
凛と云う字は硬くて甘い
白々と、朝
無意味と生きよ
放浪者たちの夜
支配者のセオリー、被支配者のフィロソフィー
蝶の羽根の地獄のマリア
夏の花に 白壁映えて 粛々と 蒼く大きな いのちのふねゆく
ミステイク・アンダーテイカー（誤葬儀屋）
モーヴの霧でさらいに来てよ
籠の中がすべてだった
天国なんて、赦さない。
過度なマカロン、それは致死量
あの言葉など咀嚼して。
美と愚
ゆるく、くるう
かんむりワルツ
他人のために祈る神
Alice, Oh my dear!
罪という味のキャンディ
春とさよなら
1カラットの粉砂糖
蒼い月と君の影
花を拾おう、弔うように
吟遊銀河
ココアの澱の中でねむる
機械仕掛けの恋
星の嵐で殺してあげよう
さよならのために出逢ったわけじゃなかったのに
八重に春を重ねて恋ひて
甘露に舌を、白磁に牙を
櫻花散る散る 地は満ちる
さらばミルキーウェイ
桜涙いちご水
火の鳥のような射手座の月、だって。私とあなたの星ねダーリン
銀の小道は雨の冷たさ、涙の輝き
帳を開けば海だから
君が哀しんだから螺鈿の心は割れてしまったんだ
夢の紗幕
モノクロロマンチカ
インスタント・ロケットで会いに行こう
死は全てを救う
だって僕らは手遅れだった
お砂糖菓子でお墓を作って
べっこうあめ色の光を浴びて
君を置いて彗星へ
天使になれたら楽でしょうに
「絶望するのにも疲れました」
Sweet Sweet Sweat Kiss
ちょっとした絶望
幾億年の傷を数えた
シュガーピンクのパンプスで夢踏みつぶす
街並みを黒く塗りつぶせ
とけるような こがねいろの あい
抱き寄せて、口付けて
美しくないけどこれは恋なの
「シロップで歯磨きしてあげよう」
瞬間最大愛情旋風
欲望陳列会
伏し目がちな少女を笑った
殺しに来るのはきみの影
前衛誘惑センセーション
合わせる手のひらで心をつなごう
私を溶かしてひと飲みしてよ
瞳の奥でちらちら踊れ
誰のものにもならないで、あなたは私のものだから
星に焼かれて死ぬなら本望
モルフォ・イリュシオン
パステル色のひとみをあげる
ガヴローシュのたましい
さよならジュリエット
かげろうみたいに消えてくくせに
殺意の悦楽
君の傷口を抉りながら生きていくんだ
好奇心のなれの果て
あいのなみだ
どこかの海に落とした永遠
コルセット紐で運命の糸
Custom Lover
酸素と人魚と心中劇
マチ針だらけのカップケーキ
乙女の食し方は甘咬みで
恋人たちの散った海
白に溺れて死んでいく
10carat love
百合の御園で永久の眠りを
愛言葉は10文字以内で
硝子の棺に眠るアリス
ロマンティシズムによる墜落
乱雑エプロン、ぼろぼろキャンデー
寒さに震えるのは仔猫だけとは限らなくてよ
狂い咲きの情熱
マリア、永遠を信じていた君は
真昼の王さま
手渡しのあいことば
バレエシューズ、または飽くなき飛翔への憧憬
べにばら しろばら ないしょのお話
光の降る夜のくちづけ
誰のせいにしたら生きていけるの
ガラスは砕けた 命は散った
あさつゆめぐすり
羽ばたくには早すぎる
死を想えば蝶となり
ヒロイック・アクシデント
朽ちたその手に真紅のキスを
紅色の骨が軋む
メランコリィの宝箱
桃色メランコリィ
汗と涙と角砂糖
死んでしまえばみんなおんなじ
スローモーションで甘い愛に触れる
愛はインスピレーションになって降ってくる
少女よ、飛翔せよ
ひとひらの真珠
妖精の粉の道筋を辿る
グレープシャボン、奪ってダーリン
幸せの残香に泣く
罪の受け皿くちづけにして
さびしい少女はアイスストッカーに眠る
夢を飾る準備
空飛ぶ遊園地
灰と蝶々
カップの中にも愛は宿るの
姉の失恋
飴降り一夜
ハルシオンに囁く秘密
ちひさきポケットの片隅に恋は眠るなり
往生しなさい
夢見るように花開け
緋色のさよなら
モノクロォムに佇めば
夏には魔物が棲んでいる
禁忌を越えたら行きつく先は
原始、少女は天使であった
羽根を毟れば帰れまい
天使になるために
たかがラベンダーキャンディー されどピーチリップグロス
見知らぬ場所のすてきな人
月も廻そう
ディスクの裏に映るまぼろし
星を転がし みちしるべ
エーテル麻酔のプールに落ちた
まつげのふちに、ぐるりのダイア
涙の蒸留水
君を額縁に閉じ込めたなら、もう逃がさない離さない
八重九重に春を重ねて
鳥籠の外で口付けて
星の船は銀いろ
蝶は眼球から羽摶く
氷漬けの君に永久の愛を
狂った私は海に沈めてしまおうよ
指先食めば蜜の味
駒鳥を殺さないで
世界中の光を集めて君へ
君と溶け合う夢を見た
乙女は嘘を吐くものよ
壊れる前にさよならしよう
涙ながむる夕べ
君を奪ったことにした
てのひらで砕けなさい
人魚姫の消失