ことばのかけらたち
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一等星スピカキャンデー

白昼エマージェンシーコール

「大人の事情ってやつだよそこは。察しろよ、日本人だろ」

君ひとつで生きていける

三拍子のままもいちど綴る


群花に君の陰を見る

罪ごっこ、罰遊び

色盲の花束

死期ノスタルジア

君もまた泣くのか


少女卒業記念

「人間という生き方が合わないと気付いたそうなんです」

「神サマがあたしの味方してくれてたのなんて、遠い昔のお話なの」

真夜中の進化

あなたを忘れるための幻想変換装置


溜め息代わりに瞬いて

豪奢なストールは大きすぎて

全て叶うはずのない犠牲の条件

あなたが幸せならわたしも幸せなんて、(そんないい子ちゃんじゃないわ)

むせうの あい  無償の愛 哀 逢い  無情の愛 哀 逢い  無上の愛 哀 逢い


群青色のめまい

恋は病だから/この病を愛にする方法を 私は知らない

これは愛ではない 彼への想いが届くことはないから

甘くナくのは女の務め

最終電車に二人置き去り 電車の窓には溶けた星


「夜が森の奥へと消えたら」

白い足首花鎖で繋いで

君は笑ったね

One of the Portable World.(ある持ち運び可能な世界)

seethrough sex


花装世界で生きる

自作の可愛らしさ(粗悪製品)

夕焼けの臨終

こちら地獄ヶ浦三丁目

こ ろ さ れ に き ま し た


それが彼女の言い分らしい

沈黙に責任は持ちません

スパンコールの視界は露と消ゆ

あなたとの朝だったらよかったのに

羅列を追って水没


終焉はまがい物の花で飾ろう

血飛沫薔薇薔薇死刑

白馬、メリーゴーランド喜遊曲

君の右手を完全予約

潮騒が君を呼ぶ


静寂のトラジェディー

人の罪をも越えて行こう

彼の人のため、歌い舞いて日は暮れる

あなたがいなくなっても、世界は終わらないのだと知りました

夏と共に在りますように


嘲笑と恍惚、或いは淋しい耽溺

届けば愛になるのに

愛なんてきっとおいしくない

かの令名な籠入り少年

かの有名な瓶詰め少女


本日の議題:「自殺志願少女と夜空に輝く恒星の関係性について」

祝日週末ライオット

ファインダー越しのうそまこと

カメラ・オブスクラに閉じ込めて/Shut me in the camera obscura.

君がゐる この図書室の 静寂は まるで深海 形ばかりなり


可哀想な妄想

マッドハッタァのお茶会窓口

祈ってばかりの私をなぜ笑ってはくれないの

あなたと血管を共有したいのです

テーブルマナーはベッドの上で


仄かな冷たさすら君を奪うのか

飲み込んでしまったその先の過去

猫のように死す

岸辺のボート、死に際日和

ある愛の死


幸福論の中で生き給え

ばら色のこひ

私をドレスで踊らせて

手向けに花かんむりを

「お互いが一番正しいと思っている。それが一番の問題だと思わないかい?」


だが今日は美しい

「ただの野良猫さ、しがないね」

なあ君はどういう育ち方をしてきたんだい

春は来る、僕はそれを待っている

意地でも愛するものかしら


すぐに撃ち抜いてやる

花びらの血

神に訊ねてごらんよ

留守番電話で犯行予告

ring! ring!(誰も取らない電話)


跪いて祈れ娼婦

気付かないなら地獄へおちろ

ずるいぞ先に消えるだなんて。

「君の嫌がることはしないよ」と彼は笑って言うのだ

ささいな事で信じ合えるきっかけを探してる


薄紅の陽は暮れ無い

「あなたの前でいつか泣いてしまう気がして」

信じたいから問いたくなるの

空の教室 どこにも属さない世界

君で窒息死がしたい


そっとお笑いなさい

厚底の恋

残念ことに、僕らは愛し合ってしまったわけだ。

世界で一番恋に近いあなたへ

ジプシーのちいさな靴